ニュースリリース

STEAMプロジェクト『ESGファイナンス思考に関する探究』をスタート

~文化学園大学杉並中学・高等学校のSTEAMプロジェクトに、ESGファイナンスのカリキュラムを初導入~

令和3年6月3日(木)、文化学園大学杉並中学・高等学校(松谷茂校長)の取り組むSTEAMプロジェクト社会課題探究部門の活動の一環として、はじめてESGファイナンス思考に関する思考を導入し、高校1、2年生の生徒を対象にキックオフを実施し、同月22日(火)に『ESGファイナンス思考に関する探究』をスタートさせました。

本企画は、当社専務執行役員 兼 サンメッセ総合研究所(Sinc)代表の田中信康のESGに関する講演に参加者として聴講いただいた(文大杉並)生徒からの課題認識とご要望を受け、同校のSTEAMプロジェクト社会課題探究部門にESGを基軸としたファイナンス視点と参加者である高等学校の生徒との対話のエッセンスをより浸透させることにより、学校教育の現場に企業との連携を強めることで、同校との総合探究学習におけるよりリアリティある成果として繋げていくためのアクションとして期待が高まります。

2021年6月22日 ESGファイナンス思考に関する探究の様子①

このたびの企画である高等学校の学習の一環にESGやファイナンス思考を採り入れるプログラムは国内でも希少で、社会的課題解決にESG思考を高校生ならではの視点と、金融経済教育における国内全体のファイナンスにおける投資教育の課題を克服することで、当社が連携ならびに協働しSDGsをはじめ、ESG思考がもつ世界全体のサステナビリティ活動の推進に繋がる具体的なアクションとして、企業と学校が共に学び、社会課題や具体的な取り組みを知ったうえで、高校生自身が自らの学習に社会課題や具体的な取り組みにつなげることで、介在する課題に対してファイナンスを通じた思考の契機とすることを目的としています。

一方で、日本人の平均寿命が延び、「人生100年時代」LIFE SHIFTという言葉をよく聞くようになりました。日本は健康寿命が世界一で、今後さらに超高齢社会に突入していくと考えられています。長い人生をより充実したものにするためには、お金の不安を感じずに暮らしていける基盤を築くことがポイントであり、人生100年時代に備えて作りあげられる社会経済システムに対して、人生100年時代を生きる一人ひとりが、将来のことを考え、自助努力をすることも重要になっています。

金融庁が数年前に公表している長寿化が進む人生100年時代において、金融資産の不足を生じさせないための提言を盛り込んだ報告書においても、「これまでより長く生きる以上、多くのお金が必要となる」と指摘され、生活水準を維持するには保有資産の運用など“自助”の取り組みが重要です。

国内教育の現場では、グローバル化の進展、急速な情報化や技術革新など、学校教育の在り方や役割も転換期を迎えています。生徒自身が逞しく成長していくためには、教員だけ、学校だけで学びを完結するのではなく、学校と企業がともに学び合い育ち合うという発想で教育課程を作っていくことが求められるようになり、特に企業の多様な人材やノウハウを学校教育に積極的に活かしていく、学校・企業連携は、ますます重要になっております。

本企画における「学校と企業の連携」をテーマとして未来を見据え、ここにファイナンスを通じた共通の課題解決といった目的を掲げて力を出し合い、お互いを知り、歩み寄る機会とすることでこれからの未来に必要な素養を育てるシティズンシップ教育の推進に繋げ、生徒自らが社会との関わり方を考えることができる力を醸成してまいります。

2021年6月22日 ESGファイナンス思考に関する探究の様子②

本プログラムの終了は来年2022年2月末とし、全10回の講義を予定しております。

終盤には、高校生視点による企業側へのESGファイナンス視点によるプレゼンテ―ションの場の提供も予定しており、高校生の総合探究学習を通じて、思考力、判断力、想像力と課題解決力の土台となる力を身につけることで、ソーシャル課題の解決を未来の展望につなげ、新たなイノベーション創出のきっかけになることに期待が高まります。

本件に関するお問い合わせ
経営企画室
TEL:03-3615-2513
E-mail:
プレスリリースはこちら(PDF:414KB)