ニュースリリース

~過疎化の進む市町村での社会的課題を小中学生と考える~
サンメッセ総合研究所(Sinc) 代表 田中が、小中学生とのダイアログを実施。未来のまちづくりへの参画意志を表明!大垣市立多良小学校では、SDGs連携を強化し、郡上市立郡南中学校では、SDGsスクール・アドバイザーに就任。

岐阜県大垣市立多良小学校・郡上市立郡南中学校

 2021年12月1日(水)岐阜県大垣市立多良小学校(校長:松野 光宏 氏)において、「令和3年度人権ひびきあい集会」の一環として、また2021年12月6日(月)郡上市立郡南中学校(校長:三島 晃陽 氏)では、総合的な学習の取り組みとして、SDGsを基軸としながらも過疎化の進む市町村での社会的課題を小中学生全校生徒で考えるダイアログを実施しました。

 岐阜県大垣市立多良小学校の「令和3年度人権ひびきあい集会」は、日々の生活を振り返り、自他のよさに気づき、さらに励まし合い、協力しあうことができるようになることを目的に毎年実施されており、今回はSDGsを学ぶ機会としたいとの想いから、サンメッセ総合研究所(Sinc) 代表 田中 信康の登壇に至りました。
 代表の田中より、小学1年生から6年生の約70名の児童に向けて「SDGsを知り、そしてアクションしよう。」をテーマに、世界が直面している社会的課題やSDGsについて解説。海洋プラスティックによって将来お寿司が食べられなくなる可能性を伝えると、驚きの声が上がったり、SDGsの「誰一人取り残さない」基本理念には多くの児童がうなずくなど、真剣に講義を聞く姿がみられました。
 後半は「上石津の未来について考えよう」と題した小学校児童とのダイアログを実施。
上石津で不安に感じているところを問うと、

  • 土砂崩れが心配
  • 家と家が離れている
  • お年寄りが多く、子どもが少ない
  • 駅やスーパーが遠い

など様々な活発な意見がありました。

 代表 田中の課題認識として、当該地域の2024年度から開校予定となる上石津地域の小中学校5校を統合した9年課程の義務教育学校が予定されていることについて、今から準備すべきことが多々あることが挙げられます。これについて話題転換すると、児童からは「楽しみ。」という期待の一方で、どうなるのかわからないという不安に思う現状も素直な意見として挙げられました。
 児童たちからの意見を踏まえ、最後に代表の田中より「こういった議論や意見交換ができることが大切。世代に関わらずみんなで意見を出し合って、多くの課題を「知り」そして一人ひとりの「行動」が大切。生まれ育った上石津をみんなで大切に、そして持続させていきましょう。」と伝えました。
 その後も、多くの児童から自由闊達な質問が寄せられ、

  • 北極と南極の氷が溶けるとどうなるの?
  • サンゴ礁がなくなると困るの?

など質問も活発化し、その応えに驚きや納得の表情を浮かべながら聞き入っていました。


 つづいて、郡上市立郡南中学校では、今年4月から総合的な学習の3年間の取り組みとして、「世界農業遺産鮎が生息する清流長良川を私たちの手で持続可能な世界に誇れる清流長良川へ!」をテーマに、中学各3学年において探究課題を解決する取り組みをスタートさせています。代表 田中は、今年9月に新聞掲載の「SDGsスクール宣言!」記事から同校へ打診を行い今回の登壇に至りました。

 登壇は中学3年生のみリアルでディスカッションを行い、感染症予防対策の一環として、中学1・2年生の生徒さんはオンラインでの実施となりました。同校でも、世界が直面している社会的課題、SDGsの「誰一人取り残さない」基本理念の重要性などを伝え、後半は「郡上の未来について考える」と題した中学校生徒さんとのダイアログを実施。
 まず、郡上の自慢は?と問うと、「豊かな自然」、「川がキレイ」、「最高の環境!」など、この地に生まれ育ってきた郡上の大自然を中学生の生徒さんが、声高々に自信と誇りをもった発言が印象的でした。一方で、課題や不安を問うと、このままではこの環境が破壊されていく、もっとキレイにしなければの強い思いや、アクセス難であること、自分たちの生活におきかえた上での地域での共生についての意見が活発に発せられました。

 授業の後、三島校長先生と様々な意見交換を行い、代表 田中へ郡南中学校SDGsスクール・アドバイザーの打診をいただきました。代表の田中からも、「大変ありがたいお話しで、この出逢いの機会を小さくとも確実な前進の一歩として郡南中学校の生徒皆さんとの触れあいの場とさせていただきたく、課題解決の一助となれるよう努めさせていただきます。」とメッセージを交わしました。


 サンメッセ総合研究所(Sinc)では、岐阜県のあらゆるステークホルダー連携を行いながら、岐阜県全域の社会的課題解決のアクションプランの策定ならびに関連するイシューの業務全般のサポートに努めてまいります。
 岐阜県が誇る素晴らしい大自然の環境をさらに持続可能なまちに発展させていくためには、過疎化の進む市町村での課題は山積しています。これら市町村には、“地域循環共生圏”で自律分散型での地域コミュニティの再生が問われています。
 そして何よりこれからの将来を担うのは、子どもたちであることからも、次の世代へのアクションの一環として一歩を踏み出していきたく考えています。

 地域の未来は、そこに共生する人たちの情熱と課題認識なくして実現できません。
 私たちは、探究的な学習の中において、「何のために取り組むのか?」といった目的を明確にしながら、自分たちの勇気ある行動こそが生まれ育ったまちの持続的発展につながることを伝え、この地に生まれてきたことを誇りに感じる活動を目指していきます。そのための自律的活動と発信のサポートに努め、SDGsを単に学びの場だけにせず、様々な人たちがまちづくりに参画する意識の醸成につなげられるよう支援を行います。そして、岐阜県域における未来のまちづくりへの参加意思を表明し、あらゆるステークホルダー皆さまとの課題解決に努めてまいります。

本件に関するお問い合わせ
経営企画室
TEL:03-3615-2513
E-Mail:
プレスリリースはこちら(PDF:1.53MB)