企業価値の創造 ESGマテリアリティ

持続的な企業価値向上をめざすために、サンメッセではESG(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance))課題に対して積極的に取り組んでいます。
また国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」など、さまざまなイニシアチブにも対応すべく検討しています。

実施したマテリアリティ特定のプロセス

社内プロジェクトチームを中心に、マテリアリティ特定のためのワークショップを実施。事業プロセス単位として、コア事業である「印刷」を核に、「4つの新事業」「営業」「ソリューション(企画部門)」など、それぞれの側面から課題抽出を行いました。その後、重要度に応じた順位付けを行い、専門家による妥当性に関するレビューを経て、当社のマテリアリティを特定いたしました。

事業を通じた社会課題の解決へ

私たちを取り巻く事業リスクは、印刷産業出荷額の減少やペーパーレス化、価格をはじめとした競争激化をはじめ、マーケット規模はますます縮小傾向にあります。同時に、これまで以上の高品質を求められることはもちろんのこと、納期や価格面での要求も高く、さらなる生産革新が問われています。

また、時代の流れは、デジタル化へスピードを早め、紙媒体との融合、メディアミックス、システム構築やアプリケーション開発へと、守備範囲はますます広がる一方です。今後、ICT業界の発展に伴い、私たちの事業により大きな影響力をもたらすことが想定されています。

また、環境負荷低減の取り組みも、さらなる多様化が求められる中、当社では、原材料の仕入れから製造工程まで、環境配慮の生産活動に注力していますが、大量の資源(紙)を取り扱う企業として、今後より一層、活動の推進を行ってまいります。

一方、人(ひと)は、言葉による意志の疎通(コミュニケーション)を手に入れてから、飛躍的な発展を遂げてきました。言葉から紙へ、そしてネットワークへと、情報通信の手段が進化するに伴い、印刷企業としてコミュニケーションの役割も、ますます大きくなっています。

今後、当社が持続的成長を遂げるには、高い品質を保ちつつも、他社との差別化・独自性と「付加価値(サービス)」をご提供することが重要です。同時に、下記の点を基軸に、お客様のビジネスを中心に据えた体制強化が重要なポイントです。

  1. 新事業の創造と人財育成
  2. 印刷・製造業ではなく、サービス業・情報産業へ
  3. 単品から多面的受注へのシフティング
  4. 「マーケティング思考」

お客様の多種多様なご要望に、迅速かつ柔軟な対応をすべく、 “社内一貫・一社責任体制”の充実に取り組み、お客様の満足度向上はもちろん、製品をご利用いただく生活者の皆様や、地域社会への貢献も視野に入れた、より付加価値の高いモノづくりを実践してまいります。

マテリアリティ特定のねらいとポイント

当社創業者の理念である「人のために尽くす」は、創業からの不変のキーワードです。印刷を核に、事業を通じた地域社会への貢献を行うことで、持続的な発展を担わねばなりません。

この背景の中、特定したマテリアルな側面と経営戦略との関係を整理し、「持続的な成長をめざす企業としての価値創造をいかに行っていくか」にフォーカスをあてることが重要と判断しました。

多様なビジネスフィールドにおいて、当社の強みを活かし、どうアプローチするかの分析は、当社グループだけでなく、ステークホルダーにとって非常に重要な関心事です。そのため重点的に取り組むテーマ選定を行い、戦略の中枢に位置付けることで、さらなる活動のレベルアップをはかっていくべく、さまざまなプロセスを経て、コア事業を核に、大きく4つの重要(マテリアル)課題としての抽出を行いました。

特定されたマテリアリティ

マテリアリティ

課題1 人財育成・ダイバーシティの推進

  • トレンドや顧客ニーズに敏感な人財・組織
  • 能力向上・専門技術の継承
  • 業務効率と労働環境の改善
  • 次世代リーダーの育成、女性管理職の登用

課題2 ハリヨの棲める環境への持続的取り組み

  • LCAへの積極的な取り組み
  • カーボンマネジメントの積極推進
  • 環境負荷の低いデジタル印刷の提案

課題3 地域社会との共生

  • 地域連携の充実
  • 地産地消の取り組み
  • 社会貢献・ボランティア

課題4 ガバナンス体制の確立・リスクマネジメント

  • 経営の透明性
  • サンメッセQMSのさらなる確立
  • BCP / BCM
  • お客さま情報の適切な管理
※QMS…クオリティ マネジメント システム

2017年度の取り組み概要

重要課題01 人財育成・ダイバーシティの推進

主な社内規定
(企業行動憲章より)
  • お客さま、株主さま、取引先、社員および地域社会の人たちなど、当社に関わる人々とのコミュニケーションを図り、社会への説明責任を果たすために適正な情報を適時に開示します。
  • 健康で安全な働きやすい職場環境をつくり、ゆとりと豊かさの実現に向けて、人を大切にする経営を追求します。
主な取り組み内容
今後の課題
  • ステークホルダーダイアログの定期的実施
  • 働きやすく能力を活かせる労働環境の整備
  • より有効な研修・教育制度の開発
  • 多様な働き方のための支援制度の整備
  • SDGsなど国際イニシアチブへの対応
SDGsとの関連
  • すべての人に健康と福祉を
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも 経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任 使う責任

重要課題02 ハリヨの棲める環境への持続的取り組み

主な社内規定
(企業行動憲章より)
  • 地球環境保全を重要課題と認識し、環境法等を順守し、積極的に資源の有効活用、省資源、省エネルギー化に努めます。
主な取り組み内容
今後の課題
  • SBTの活用によるパリ協定への対応(長期環境ビジョン策定)
  • ゼロ・エミッションのさらなる推進
  • 再生可能エネルギーの活用
  • ハリヨ保護の推進
  • 環境対応商品の開発
  • SDGsなど国際イニシアチブへの対応
  • CDPのスコアアップ(C→B)
SDGsとの関連
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 陸の豊かさも守ろう

重要課題03 地域社会との共生

主な社内規定
(企業行動憲章より)
  • 社会の一員であることを自覚し、「良き企業市民」と認められるように積極的に、継続的に社会貢献活動を行います。
主な取り組み内容
今後の課題
  • 地域社会へのより積極的な貢献活動
  • 協働による地域課題の解決
  • SDGsなど国際イニシアチブへの対応
SDGsとの関連
  • 住み続けられるまちづくりを

重要課題04 ガバナンス体制の確立・リスクマネジメント

主な社内規定
(企業行動憲章より)
  • 企業活動において、関連法規・企業倫理の順守はもとより、公正で責任のある企業活動を行います。
  • お客さまからお預りした個人情報の保護を含め、当社が保有している重要な情報について情報セキュリティの確保に努めます。
  • 社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは毅然とした態度で臨み、公序良俗に反する行為はしません。
主な取り組み内容
今後の課題
  • 中長期の持続的成長ビジョン策定
  • CSR推進体制の確立
  • コーポレートガバナンス・コードへのフルコンプライ
  • BCPのより具体的なプラン作成
  • 事業リスクの具体的設定およびその対策
  • ESG投資を意識したエンゲージメント
SDGsとの関連
  • 平和と公正をすべての人に