DX推進
Sun Messe DXプラン 2030
1. コーポレート・パーパス(企業理念)
2. DX推進ビジョン
「印刷を、超える。」
当社のDX推進ビジョンは、「印刷を、超える。」をメインテーマとしており、2035年の100周年を見据え、事業変革を推進するストラクチャーの確立を重要視しています。
急速なペーパーレス化という経営リスクに対応し、経営資源を見直し、経営をシフトチェンジすることが重要であり、そのための戦略の一つがDX推進です。
2030年を中長期的な目標年とし、新ビジネスモデルの確立、新サービスの開発、製造プロセスの効率化、人材育成ほか、あらゆる分野でDX施策を推進し、企業価値の向上に取り組みます。

DX推進ビジョンの柱
| 柱 | 定義 | 当社(サンメッセ)の方向性 |
|---|---|---|
| デジタルと紙の融合 | 紙もデジタルもワンストップ対応 | 商業印刷事業の堅持と、IPS事業、PK・BPO事業、CC事業・ICT事業といった成長戦略事業の拡大を推進し、幅広いサポートにより「印刷を、超える。」価値を提供します。 |
| 新ビジネスの確立 | 従来業務の枠を超え、商材開発、ブランド化 | 事業ポートフォリオ改革を急務とし、印刷に依存しない新たな提供価値の創出を加速します。デジタルソリューションを通じて社会課題解決に貢献します。 |
| 業務改善 | 強みの「対応力」を生かした社内外連携 | ダッシュボード開発によるデータドリブン経営、単品損益の早期把握、製造現場の効率化を推進します。 |
| 社内外連携 | 地域と世界をDXでつなぐ「地域貢献」をコンセプトに顧客の要望に応える | SDGs連携コミュニティポータルサイト「Re:touch」を中核に、マルチステークホルダーとの協働による社会価値共創事業(SSI-G)を推進し、地域活性化に貢献します。 |
DX推進ビジョンを担う人材
当社は、「印刷」「クリエイティブ」「デジタル」の3分野の専門技術者が在籍しており、3分野の専門家がクロスし、新ビジネスモデルや、業務プロセス改善を実行しています。
- 印刷
- 印刷技術者、生産管理エンジニア、カラーマネジメントエンジニア、品質管理エンジニア
- クリエイティブ
- アートディレクター、デザイナー、コピーライター、フォトグラファー、3DCGオペレーター
- デジタル
- データアナリスト、デジタルマーケティングスペシャリスト、SE、Webディレクター
- 3領域横断
- DX統括PM、業務デジタル化設計、プロセス改善コンサル
人材育成方針
- デジタル人材の育成・確保
- 階層別・職種別の社員教育を実施。ISO30414の視点を取り入れた人的資本経営を推進。
- 次世代リーダー育成
- 100周年を見据えた「Sun Messe Passion & Excution 次世代リーダー育成プラン」を開始。経営に関わる事業戦略を描ける人材育成を実施しています。
3. これまでの取り組み
- DX推進室の設置
- 2023年度に開設。業務やノウハウをデータとしてオープン化。
- 社内DXの取り組み
- 販売、生産、購買データの構造化・見える化(ダッシュボード開発)。印刷工程の業務改善や品質向上へ。
- システム内製構築と活用
- デジタルコンテンツDB、CMS、顧客管理、在庫管理システムを独自開発。社内使用のみならず顧客への利活用提案も推進
- 外部DX支援
- ウェブマーケティング導入支援、Web社内報のCMS独自開発など、顧客のマーケティング領域のDXをサポート。
- セキュリティ対策
- プライバシーマーク認証更新、ISO27001認定(本社第5工場)。次世代型アンチウイルスソフト導入、EDR/SOC運用。
4. DX推進体制
DX推進の現在位置
- DX推進のガバナンスの中核
- 社長をトップとする全社推進体制を構築しています。
- 実務執行総括責任者
- 代表取締役社長である田中信康が担っています。
- 推進組織
- 2023年にDX推進室を設置。2025年からは、事業革新部と情報・コミュニケーション企画部がその機能を継承し、担っています。
- 外部DX支援
- ウェブマーケティング導入支援、Web社内報のCMS独自開発など。
- セキュリティ対策
- プライバシーマーク認証更新、ISO27001認定(本社第5工場)。次世代型アンチウイルスソフト導入、EDR/SOC運用。
DX推進体制図

5. DX戦略
5-1. 新ビジネスモデルの展開 / デジタル売上の拡大
デジタル販促支援の強化
デジタル技術を使って売上アップ・集客増加・顧客との関係強化を図る取り組みを推進し、お客さまの新たな課題解決に繋げていく。
データ利活用事業の創出
顧客データやビッグデータを活用し、お客様のライフスタイルに対応した最適な製品開発、需要予測、市場投入を目指します。
ICT事業の強化
紙媒体だけではなく、アプリ運用サポート、LP制作、SNS運用など「紙とデジタルの融合」を強化し、ワンストップ営業を推進する。
5-2. AI活用による業務改善とデータ利用
AI活用研究
- 社内情報をAIに学習させ、必要情報の迅速検索を可能にし、業務効率向上およびヒューマンエラーの削減に取り組む。
- AIのSaaSサービスを積極的に活用し、社員のリテラシー向上を促す。
データ利用・業務プロセス見直し
- 経営、販売、生産、購買などのデータを一元管理。
- リアルタイムでデータを可視化するダッシュボードの開発。
- 生産状況の見える化により、ボトルネックや遅れを把握し、生産計画を最適化。
5-3. デジタル部署の成長と売上管理
デジタル販促専門チームの組成
部署内に専門チームを組成し、デジタル販促施策の企画から運用、効果検証までを一気通貫で実行。将来の「課」昇格を視野に入れる。
デジタル関連売上管理
社内品種コードの中分類「50」を活用し、売上額の見える化を行い、KPIとの検証を実施する。
5-4. 生産工程の自動化
- 自動品質チェック
- AIを活用した検査装置導入により、印刷物をリアルタイム検査する。
- 製版面付自動化
- 生産管理システム(MIS)や印刷機と連携させ、製版面付作業の自動化に取り組む。作業効率の大幅改善を狙う。
- ロボットの導入
- 刷版搬送や刷本移動時でのロボット導入を推進。オペレーターは生産に集中できる体制の構築を行う。
5-5. 費用確保と施策の検証
費用確保
- 中長期計画の策定
- DX関連の経費や投資について中期計画を策定
- トライ&エラー前提の研究費投資の検討
施策の検証
- 定期的な評価検証と見直し重要項目にKPIを設定
- 定期的な評価・検証を行い、見直しと改善を実施する
6. ロードマップ
STEP1(〜2025年度)
デジタル販促専門チームの組成
デジタル販促支援サービスメニューの開発
デジタル関連売上の管理
Web社内報システムの自社開発
人材のスキル把握
ダッシュボード開発で、生産・経営情報の見える化
見える化により改善のスタート
次世代型アンチウィルスソフトの導入
リーダー育成プログラムの開始

STEP2(2026-2027年度)
KPI設定
デジタル販促チームの組織化
デジタル販促支援サービスメニューの体系化
外部ブレーンとの積極協業
デジタル人材育成教育
外部人材の登用
AI活用した業務効率、品質管理の実施
製版自動面付の運用

STEP3(2028-2029年度)
デジタル販促の事業化
自社開発システムの販売
搬送ロボット導入
生産基幹システム(MIS)の自社開発
7. 社長メッセージ
私たちサンメッセは、2035年に迎える創業100周年に向け、次なる成長軌道を描く重要な転換点に立っています。
長きにわたり当社のコア事業である「印刷」の事業基盤は、急速なデジタル化とペーパーレス化の波に晒されており、これは直視すべき経営リスクです。
しかし、私たちはこれを単なる脅威ではなく、変革のための好機と捉えています。
今、私たちが断行すべきは、コア事業を堅持しながらも、経営資源を抜本的に見直す「シフトチェンジ」です。
この変革を行う上での重要な位置づけのひとつが、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進です。
私たちの掲げるDXビジョン「印刷を、超える。」には、既存の印刷事業の枠に留まらぬデジタル技術を駆使した新たな価値を創出する「総合コミュニケーション企業」へと進化させる決意を込めています。
このビジョン実現のマイルストーンとして、2030年を中長期的な目標年と定めました。
具体的には、デジタルマーケティングやプラットフォームビジネスといった「新ビジネスモデルの確立」、顧客の潜在課題を解決する「新サービスの開発」、そしてスマートファクトリー化による「製造プロセスの効率化」を三位一体で推進します。
何より、これらを牽引するのは「人」です。
デジタルとアナログの双方に精通した人材育成に注力し、組織全体のパフォーマンスを最大化します。
私たちは、経済的価値と社会的価値の両輪を回す「サステナビリティ経営」を基軸に、DXを通じて企業価値を向上させ、地域社会やステークホルダーの皆さまにとって「なくてはならない存在」であり続けるために、全社一丸となって変革に挑戦してまいります。
代表取締役社長 田中 信康